社会を動かすマーケティング 履修生レポート
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社会を動かすマーケティング 履修生レポート
マーケティングが必要とされるのは、今や「売ること=商売(ビジネス分野)」だけではありません。社会の幅広い分野(ソーシャル分野)で急速に広がり、「心を動かし、行動を促す仕組みづくり」と定義される時代になりました。この授業では最新のマーケティング理論やその活用事例を学び、社会課題の解決に挑みます。履修した学生に授業の中でどのような成長や気づきがあったのかを語ってもらいました。
心理効果が社会でどう活きるのか、明確になりました。

成田 清楽 経営学科2年 東京都立府中高等学校出身
授業を通じて実感した「マーケティング心理学」の有効性
授業を通じて実感した「マーケティング心理学」の有効性
入学前から心理学に興味があったものの、仕事につながるイメージが湧きませんでした。この科目を履修したのは、人の心理を社会やビジネスに活かすための理論や事例を学べることに魅力を感じたからです。経営学科に在籍しているので、マーケティングについて深く学習できる機会としても逃す手はありませんでした。さらに、高校生と演習に取り組めることにも期待しました。自分よりも若い世代の視点を学び、リーダーシップを養いたいと考えました。
受講して印象に残ったのは、世の中で実施されているさまざまな施策に、マーケティング心理学が活用されているという事実です。なかでも地域活性化に活きることを実感したのが、群馬県・嬬恋村の事例でした。成功の鍵になったのは、特産品である「嬬恋高原キャベツ」と地名の「恋」を掛け合わせ、キャベツ畑を「愛妻家の聖地」としてプロモーションを展開したことです。消滅の危機にあった嬬恋村を、世界的に注目される観光スポットへと変えた一連の取り組みについて詳しく学習しました。PR映像にクレショフ効果※をはじめとする心理効果が活用されたことを知り、人が“なんとなく”行動する仕組みをさらに学習したいと思うようになりました。
「言葉で訴えかける」から「行動を促す」に変化した対人スタンス
身近な社会課題の解決に挑む演習では、運転中のドライバーに見受けられる「ゴミのポイ捨て問題」の解決策をグループで検討しました。その中で実感したのは、心理効果を活かしたちょっとしたアイデアが、費用をかけずに実行できる解決策になり得るということでした。高校生を交えたディスカッションの場では、リーダーシップを発揮しようと思い、他の科目で身につけたファシリテーションのスキルを活かしました。緊張した面持ちの高校生を議論に巻き込もうと働きかけるうちに気づいたのは、「発言を求めること」よりも「考える機会にしてもらうこと」の大切さでした。当事者意識を促すことに努めた結果、終了後に高校生から「楽しかったです!」と言ってもらえたことも演習で得た成果といえます。
この授業を受講して変わったのは、人とコミュニケーションをとる際のスタンスです。直接的な言葉で訴えかけるのではなく、相手の心理を考えながら行動を促すようになりました。今後の目標は、学んだマーケティングの理論や心理効果をゼミでの商品企画プロジェクトなどに活かし、働きたい業界や仕事を定めていきたいと考えています。
※クレショフ効果:前後の関連性がない画像や映像を無意識のうちに関連づけてしまう心理効果
※2026年度掲載
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