第19回 教育改革推進フォーラム(長野開催)講座概要
【基調講演】
ファシリテーター:内堀 繁利 先生(信州大学教育学部 特任教授 / 前長野県教育長)
パネリスト :本間 朋弘 先生(横浜創英中学・高等学校 校長)
パネリスト :滝井 隆太 先生(宮城県宮城広瀬高等学校 校長)
パネリスト :眺野 大輔 先生(静岡県立ふじのくに国際高等学校 校長)
【 分科会 第一部】
A 「不射の射」で教科・探究・受験を一筋につなぐ〜「見えない学力」をどう育成していくか
(講師:梨子田 喬 先生/西大和学園中学校・高等学校 教諭)
ここ数年、「教科と探究の接続」「探究と進路の接続」という言葉をよく耳にするようになりました。しかし、そもそもそれらは「はじめから1つ」であって、「接続」「接続」と声高に叫ばれている現状であればやはりまだまだ別物扱いなのだろうと感じます。進学指導というと、模試の偏差値や判定ばかりを表面的に追いがちです。しかし、大切なことは生徒の「内なる本質的な見えない学力」を見取り、それを育てることではないでしょうか。今回の講座では、わたしが経験した地方公立高校での「まさか東大」と現任校での「目指せ東大」の2つの生徒の学びの風景をヒントに、教科、探究、受験(一般入試から総合型選抜まで)すべてを一筋につなぐ指導に迫っていこうと思います。
B ICTやAIを活用した国語教育の実践 ~多様な視点の獲得と、自己の表現への落とし込みのサイクル
(講師:伊藤 雄治 先生/宮城県宮城野高等学校 教諭)
私が行っている国語の授業では問いに対して、「自分なりの仮説の設定」、「諸資料の分析や他者との対話」を通して、「妥当解や納得解」を考えていくという流れを意識しています。また、最近では「単元内自由進度学習」や「授業UDLの視点」に興味をもっており、ICTやAIの力を借りながら、「国語においてはどういったアプローチができるか?」を模索しています。今回は生徒が実際に使っているツールを用いながら、実践をご紹介します。まだまだ課題は多いですが、先生方のアイデア出しの一助になれば幸いです。
C 理論と実践の往還から考える探究教育 ―学校全体の教育デザインとこれからの教育課程―
(講師:越野 貴嗣 先生/芝浦工業大学柏中学高等学校 教諭)
(講師:高澤 良輔 先生/芝浦工業大学柏中学高等学校 教諭)
探究的な学習の重要性が広く共有される一方で、探究が特定の授業や一部の教員の取り組みにとどまる、教科の学びとつながりにくい、生徒が自分の問いを見つけにくい、といった課題も見られます。本講座では、SSH指定校での実践を手がかりにしながら、研究成果や学術的知見も踏まえ、生徒にとって「自分ごと」となる探究を学校全体でどう支えるかを考えます。ワークショップや対話を交え、自校の探究を見つめ直しながら、これからの教育について皆さんと一緒に考える時間にできれば幸いです。
D 教育の未来を描く~学校改革と探究的な学びの可能性~
(西村 健一 先生/新潟県立津南中等教育学校 校長 )
(桑原 悠 氏/新潟県津南町町長 )
年々志願者減少に直面し、学校の存続危機を迎える中、「選ばれる学校づくり」に向けた魅力ある学校改革を推進してきた。その結果、近年では志願倍率が1倍を超えるまでにV字回復を遂げている。「地域から選ばれる学校」となるために、探究活動を核に地域行政と連携して進めてきた実践をもとに、参加者とともにこれからの教育の在り方を考える機会としたい。
【 分科会 第二部】
A なりたい自分になる!公立通信制サテライトという選択肢
(講師:栁澤 弘蔵 先生/長野県上田高等学校 校長 ・望月サテライト校 元副校長)
(講師:齋藤 美幸 先生/長野県長野西高等学校望月サテライト校 副校長 )
(講師:内堀 繁利 先生/信州大学教育学部 特任教授 ・ 前長野県教育長)
急速に進む少子高齢化を背景に、長野県内には、定員割れ、学級減、小規模化等の課題に直面する高校も少なくありません。そんな中、中山間地にある「公立通信制サテライト=長野西高校望月サテライト校」は、2020年の開校以来、毎年多くの新規中卒者が入学。生徒数は増加の一途をたどっています。その特長は「ライフスタイルに合わせた通学スタイル」「EdTech を活用した個別最適な学び」「リアルな社会を舞台とするキャリア教育」等。本講座では、同校の軌跡や特長についてご紹介するとともに、これからの学びのあり方等についてみなさんと語り合えたらと思います。
B 情報活用能力で拓く自己調整学習:主体的・自律的な探究を支える伴走のデザイン
(講師:佐藤 和紀 先生/信州大学教育学部 准教授)
次期学習指導要領においては,探究において生徒自らが学びをコントロールする自己調整能力の育成が求められています。小中学校で培う情報活用能力の育成が,高校生のの主体性の主体的,対話的で深い学びとどう繋がるかを考えます。
C 地域と学校が協働する「探究文化」の作り方
(講師:木下 花子 先生/山梨県立笛吹高等学校 研究開発主任)
(講師:原田 美奈子/山梨県立笛吹高等学校 教諭)
探究ベースのカリキュラム開発の進め方、校内と地域の協力体制の構築、生徒の育ちを実感できる評価の在り方についてお伝えします。具体的な実践事例やプロセスをもとに、明日からの授業づくりに活かせる視点を共有しながら、これからの学びのあり方を参加者の皆様とともに考えていきます。
D 探究×進路で生徒の「自走」に火をつける 〜「厄介者」から「相乗効果」へ変わった本校9年の歩みと、自走を促す支援のあり方〜
(講師:塩原 潤 先生/長野県松本県ケ丘高等学校 進路指導主事 )
新学科「探究科」設立から9年。当初は進学指導とは無縁と考えられていた「探究」も、地道な校内調整を経て、卒業生たちのコンテスト受賞や進学実績という確かな成果を生み出してきました。本講座では、私が探究係から進路主任へと歩んだ経験をベースに、探究学習が大学入試や進路選択にどう繋がったのか、実績の推移や具体例を交えて詳述します。後半では、本校が大切にする生徒の「自走」を促すアプローチを紹介。授業展開の工夫(数学)を例に挙げ、参加者の皆様とこれからの「自走を促す施策・授業づくり」について一緒に考えます。









